5巻まで読んでみたんですが、う~ん。まず女子達が数少ない男子生徒をレ○プするのが普通になってる学園がありえなさすぎて恐ろしい。先生はなんで黙ってるの?とか思いますが、そこはコメディ要員の先生しか主に登場させずコメディノリでスルー。かなり非現実的なので完全なコメディと割りきって楽しみましょうって作品なのでしょう。普段TLとか読める人には軽い気持ちで楽しんで読めるかも。普通の少女漫画を楽しみたくて読む人には場違いな作品。
女子生徒達からの男子の扱いは性的いじめのようなものだし、この作品のメインヒーローである梓はキャラにブレがあるものの基本おバカで、そんな梓を守ろうとして振り回されて女子に過激ないじめを受けたり、巻き込まれてレ○プ未遂をされそうになったりする主人公・リセ。
そんないじめの蔓延る異常な環境で戦う話かな、と真剣に読もうとすれば変にコメディ寄りすぎるエピソードが入ってきて拍子抜けしたり。
散々偽恋人の関係を解消するだの揉めてきた二人なのに、リセがレ○プ未遂された時に一切その件で揉めなかったのも意味不明。もっと主人公は怯えたり、男の子は労ったりしないのか…。「なんだ、最後までされてなかったの?」とケロッとした顔で言った梓を私が殴りたかった。
梓は結局何を言おうともいつもリセに甘えてるし、梓に読者が興味持ち始めたらおバカなコメディで突っ切られて、バカすぎる彼にイラッとしたり。ストーリーごと作者の描きやすい方向にふわふわと逃げられているような印象。掴めそうで掴めない、ストレスを感じさせられる作品。本当に、作者さんが自由に描きすぎだと思う。こんなの描きたいなって思い付きで脱線したりしてるような。最後まで読んでないのに言えることではないですが、シナリオ全体がちゃんと一本筋にまとまってない印象でした。各キャラの設定も最初から練り込まれてるような印象もなく、後付けでどうとでも進行していくような物語だと思いました。こちらがなんと言おうとも「コメディだから」を理由に押しきられてしまいそうです。
梓なんかとくっつくのかと思うと気乗りしませんが、手を出した以上一応どうなるのか気になるのでそのうち最後まで読もうと思います。絵はとても綺麗です。
でも暇でポイントが余ってる人以外にはオススメしたいとは思えませんね。