鉱物BL、誰得?俺得!…というように、鉱物好きな人間にはたまらない新感覚BLだったので新刊購入。
絵は美しく鉱物の使い方も面白く、着眼点はとてもとてもよいのですが…あまりにも内容がとっ散らかりすぎていて、途中から何BLを読んでいるのかわからなくなってしまいました。
鉱物食であるがゆえ理不尽ないじめにあう相手のため、石をご馳走のように調理して仲を深めるメルヘンチックな雰囲気で進行していたはずが…次のページから突然ソロプレイが始まったりと、無理やり俗っぽさ(倒錯的な妄想やマチアプトラブル、ソロプレ友達宣言などなど)を介入させる不自然な流れが気になります。いや石どこいった???
突然変異で誕生する鉱物食の人間は生殖能力が機能せず唾液が強酸性なのだそうで、特殊な障害に打ち勝ち愛を育んでいくお話なのかな?と決めつけすぎたところもあるとは思いますが、トドメにヤンデレ展開がぶち込まれたところで、失礼ながら笑いが込みあげてきてしまいました。
もはやどう収拾をつけるのか逆に気になるので続編も買いますが、鉱物の扱いと説明がしっかりしていたために、ほんとうにもったいない。
それでも読めない内容ではないし鉱物のお料理が異常に凝っていて美味しそうなので、間を取って星3つです。