私の中で「もっと知られて欲しい隠れた名作」ナンバー1の「夢やしきへようこそ」が復活と聞いて飛んできました。本物の妖怪を連れて全国を旅する「兄さん」こと那智王が市井で生きる人の人生に触れるシリーズ、新作は華やかな花街が舞台と聞いてワクワクが止まりません。おぼこい村娘だった今作のヒロインが、どんな風に成り上がって、何を手にして何を失うのか。その先には何が待っているのか見守りたいと思います。美麗な作画がストーリーとマッチして、ページをめくるのがもったいないくらい見とれてしまいます。昨今の創作物における遊郭は、陽・陰どちらにしても一面的な描かれ方しかされないのが密かに不満なのですが、さちみ先生ならその点も安心です。次話も楽しみにしています!