このレビューはネタバレを含みます▼
※1話とその先少しネタバレ
進学で故郷を離れ都会生活を謳歌している水珠が、過疎化まっしぐらの故郷である島に一時的に帰り幼馴染の倫太郎と再会する所から始まります。水珠はこの故郷が嫌いだと言っていますが他にも何やら訳ありの様子。
描かれる島の空気感や景色がとても好き。色が見えそうなほど緻密で綺麗。島の人達も温かくて、こういう人いる~!という人物描写もとても好きです。
何より二人が見た目からして魅力的。特に倫太郎は刺さる人にとても刺さる。私にも刺さりました。
落ち着いた雰囲気で寡黙、真っ直ぐな印象。日焼け褐色肌体格もよし、キリッとした顔が凄くかっこいい。強そうな見た目顔立ちですが、性格は穏やかそういい男。
水珠は元気いっぱい年相応に背伸びしてみたい、都会への憧れや田舎から離れたい気持ちを思い切り出していて、ツンとした面もあるけど素直で男らしい所もありかっこいい。心に何か秘めてそうで今後明かされるのが楽しみ。都会にでて髪を染めるなんてとこもかわいい。
地元嫌いの水珠はもう島に帰らないと言っていたけれど再会できたことで、二人の関係が一気に動き出す1話。
倫太郎は元から水珠に気持ちがあったので後悔したくない焦りからか逸って水珠に触れたい、好きだと真摯に伝えてくるという流れがあるので、性急でなく自然にそのまますぐ少しえっちなシーンが入っているのもBL読者としてとても嬉しい
二話目以降は幼馴染からの気持ちに戸惑い困惑し、向き合おうとする倫太郎から少し逃げてしまったりするまだ受け止められない水珠ですが、今後どう気持ちが動いていくのか楽しみ。
倫太郎は揺るがないだろうなという安心感がある人物像なのもとても好き。気持ちが溢れて我慢できない、けど嫌がることはしたくない、で揺れているのかなというのも優しくて好き。一度離れてしまった焦りがあることに自分も戸惑っているのかも?とても忠実な大型犬みたい。水珠への気持ちが重いけど真っ直ぐで良い。
「怖がらせてしまったらゴメン」のシーンはグッときました。
過去の場面もあり幼い頃からの関係性など徐々に明かされワクワク読みました。
全体にとても画面が綺麗で緻密、街並み景色が見えるよう。出てくる人々も活き活きとしてお話の雰囲気も温かく読んでいて癒されます。こういうのが欲しいんだ!を改めて感じる。まだまだ明かされていない事が沢山で今後も凄く楽しみにしています!