読もうと思ったきっかけは「白件」のミステリーホラーが気になったからだったのですが、読了後は「座敷童プロトコル」での主人公の声にならない慟哭のひとコマが胸に刺さりすぎて定期的に思い出しては読み返してしまいます。
また「三弦巻き」では、ある種の人間の嫌らしさと温かさが味わい深かったです。
どの話も切なさが揺蕩っているのですが、その中にある人間に対する希望というか期待の眼差しが温かく感じる短編集でした。
ちなみになのですが、作者さまは「部長が堕ちるマンガ」や「僕達の魔王は普通」といったどコメディを描いていらっしゃる方です。
作風の温度差に驚愕します。