気持ち良く泣けました。
戦争を体験していないけれども、空襲を受けたり従軍した方々の実話を何度もうかがった者の感触として、全ての人間関係を含めた戦争にまつわる描写はかなり抑えてあると思います。
現実は果てしなく悲惨で、日本に居れば監視し合い、逃げられず爆撃を受けた人の手足が転がっているのを度々見て過ごす。戦地で捕虜となったらボロ雑巾みたいに扱われ、死んだ仲間を食べて過ごす。上官の命令に絶対服従せねばならず、日常的に私刑が行われた。
こうした戦争の描写を比較的軽度にし、純愛を昇華する物語として完成させた事で巧みに泣かされた感があります。
同時に、当時切望された心の自由や教育の推進を享受することに慣れきって、有り難みを感じられずに更なる欲望を幼稚に満たしたがる現代の我々は、とても恥ずかしいとも思います。
ただ、物語の完成度は高いですがラストはよくあるパターンで、☀3よりやや強が精一杯かな。泣けるラブストーリーを重視する人にはお勧め?