ネタバレ・感想あり静寂とラブソング【電子限定おまけ付き】のレビュー

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安芸野さんにフェスを!!
ネタバレ
2025年9月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 室井くん(高校生) と 安芸野さん(研究者)
初読み白河先生。聾者のお話ということで、どんな運びか気になり購入。
“静寂とラブソング”というタイトルを地でいくストーリーだった気がします。穏やかに、出会いから両想いまでのお話で、キスもなかったです(𐊭 ࿁ 𐊭ˋ)
BL沼としては物足りないところ。せめて描き下ろしでキスがあれば良かったなと思わないでもないけれど、いかんせんそういう雰囲気ではなかった。
静か〜に、ちょっと切な〜く、デコちゅーでも良かったのよ〜。

以下ネタバレあります。あらすじにあるように、安芸野さんが会社のパスケースを落とし、それを届けに来た室井くんと知り合います。同僚のはからいから、受験生の室井くんの家庭教師をすることになる安芸野さん。そのラインでお話が進み、スパイスは、公園での室井くんのライブ活動です。
と、軽〜くスルーしそうになりますが、ふたりの年の差なんと9歳。ところが年の差ストーリーとあるのに、年の差を軸としたお話がない、気づかせない……。
始終、聾者の安芸野さんは筆談がメインなんですが「格助詞」「接続助詞」があまりに綺麗。室井くんの目指す大学のOB設定なので、あり得るかなと考えつつも、国語力高いなと思いました。音のない世界を表現するにはもう一歩、ほしかった気がしています。先生の描き方なのかもしれませんが、トーンの少ない全体的な印象が白色というイメージでした。ほか作品はちがうかもしれないけれど。

だからこそですが、ライブ活動をやるほど歌が好きな室井くんが、音のない安芸野さんに音を知って欲しいという情熱がもっと欲しかった気がします。
ほか界隈で申し訳ないですが、BMSGのフェスとか、レンガハウスとか、トランポが公園脇に止まってるとか…、安芸野さんを音の渦に放りこんで欲しかったのは否めない。
そこはドラマでいい。音がまったくなくても、室井くんの揺れる体とか、ふたりで見つめあって、手のひらを叩く指先とかあったら素敵だったかもしれない。

受験生なので、冷静に考えると勉強なんだけど(笑)
とにかく合格して、両親は海外、でっかいお家のひとり暮らし。
なにかあるだろ……ポジション決めもあるし、これからよねと妄想を膨らませて楽しみます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬
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