このレビューはネタバレを含みます▼
品行方正で優秀な生徒に贈られる「天使の輪」を主人公が欲しがる理由が切実すぎて同情します。
しかし「天使の輪」制度よりも先に主人公のような立場の子供をケアする制度や体制が無いというがかなり問題だなと感じました。
父親が「堕天」した(現実に例えると重い罪を犯して逮捕された的なニュアンスのようです)こと、自分の羽根の色が普通よりも黒ずんでいるということで周囲から差別と偏見で孤立してきたという主人公。
母親の腫れ物に触るような態度も、嫌な言い方をするなら自分が結婚した夫のせいで娘が差別されているならもうちょっと娘のケアをしようとは思わないのかな…と。
さらに生徒会に推薦される主人公、評価してくれる学校側はともかく周囲の反応からすると「堕天した父親持ちで羽の色が黒っぽいのに」と生徒会にいることを疑問視されているので大丈夫なんでしょうか?