このレビューはネタバレを含みます▼
皇族三男のユキは、スミという踊り子兼男娼に一目惚れ。世間知らずのユキですが、彼を求めて、初めて己の意志で門の外へと1足を踏み出します。無垢、無知が恋に落ちると、えらく恐ろしい程の行動力!二人は何度か楽しい時を共有しますが、所詮は皇子と男娼。それこそ、天と地以上の差。であれば、この恋の行く末が幸せになるとは到底思えず、正直この先を見るのが辛い。まるで、雪の結晶のように美しくも儚い二人の恋。その結晶が優美に輝き、且つ繊細ゆえに心苦しい。スミが鬼になってユキを引き離すか。親や兄弟によって別れさせられてしまうのか。私はハッピーエンドが好きですが、さて、先生はどんな結末を示して下さるのでしょうかぁ?!