盲目の格闘ヒーロー・デアデビルを漫画家フランク・ミラーが担当した事で大人気になった時
フランクは途中から原作のみで作画を他の画家に委ねても傑作をものしている
その画家の一人デビッド・マッツケーリが作画を担当した最終盤の完結編にあたるのがボーンアゲインである
デアデビルの正体である盲目の弁護士マット・マードックは宿敵の組織犯罪者キングピンとの長い争いの中
マットの恋人であった女性カレンが何故だか堕落した薬物中毒にされておりデアデビルの正体をキングピンに売り渡す
キングピンはマット抹殺を期して超人計画で開発されたニュークというヴィランを送り込みヘルズキッチンで
デアデビルと超人兵士の死闘が繰り広げられキャプテンアメリカも登場する事になる
露悪的な設定のニュークが市街戦さながらにグレネードランチャーを発砲し暴虐を繰り返す中
一度キングピンに叩きのめされた後のデアデビルが再起し激戦を行う展開は
デアデビルと共に人気漫画家として出世したフランク・ミラー期の締め括りに相応しいスペクタクルだ
フランク自身は90年代にもデアデビルのリミテッドシリーズの原作を担当しており完全に切れた仲では無かったが
マッツケーリはヒーローコミックから離れた作風と画風となる 2024年にはマッツケーリの代表作が日本語で出版され驚いた
フランクはデアデビルを描く中、どんどんビジュアルもライティングも鮮烈で印象的で大胆になっていき
日本人読者の自分が後から読んでも面白いと強く感じた
フランクが抜けて以降もDDは様々なアーティストやライターを容れてその都度に個性を出していたし
デアデビル等の当時の漫画からは
ヘルズキッチンの異名を取るニューヨーク市で生まれ育ったマットたちが暮らすアメリカの風が吹き込んでくるようだ
そのアメリカの街中においてスーパーヒーローとスーパーヴィランが縦横無尽に激突するのだから読者が夢中にならない訳が無い
今後も、自分はアメリカの風を感じられるヒーローコミックを読み続ける事だろう
ただこの電子書籍は2026年9月30日に販売終了するのだが