このレビューはネタバレを含みます▼
ドラマ化もされてるらしい韓国宮廷ものです。他所の独占だと思ってましたが最近こちらでも配信されはじめてるのですかね。
個人的にあまり読まないタイプの作品ですが序盤から素晴らしい。老王との印象的な出会いから引き込まれ、やがてその老王が居なくなれば側室といえどあっという間に転落する女性の立場の危うさを目撃してしまう場面に居心地の悪さを覚えます。宮女である主人公だって何かが巡り巡っていずれそうなる可能性がなきにしもあらずですからね。ハッピーエンドの向こう側を覗いてしまった感じ。
幼い頃から権力に振り回される人々を見て、自分はこうなるまいと努力する賢い主人公の物語です。そういう主人公なので先は長いです。権力の象徴である王と、ずっと感じてきた不条理や恐れの間で揺れる主人公が切ない。
作画もとても上手で、おそらく韓国の芸術作品を取り入れた表現なんか面白くて見応えがあります。特に主人公の幼さと女性らしさの入り混じる表情がとても綺麗に描かれている。
ところどころに挟まれる文章もすごく詩的に訳されていて世界観に合っててこれまた綺麗です。少し惜しいのは韓国漫画によくあるフォントの使い方くらいですね笑(ポップすぎるんですよね…)
やきもきするターンが長いけど読む価値ありの作品です。焦ったいのがお好きな方にぜひ読んでほしい。