派手な恐怖演出ではなく、「もし自分の部屋で起きたら…」というリアルな不安を丁寧に積み重ねるホラー作品。深夜のインターホン、見知らぬ男の一言「前の住人だ」という違和感が、少しずつ日常を侵食していく展開が秀逸です。
恐怖の正体がすぐに明かされないため、読者は主人公と同じ目線で疑い、怖がり、逃げ場のなさを共有することになります。絵柄は抑えめながら表情と間の使い方が上手く、静かなコマほど不気味さが際立ちます。スプラッターより心理的圧迫感が好きな人に刺さる一作。続きが気になって一気読みしてしまう中毒性があります。