「君主の誓い」に登場するジェーンのお話です。こちらを読んでから本作を読むとより入りがよいかと思います。「君主の誓い」ではいわゆる、ジェーンのルームメイトのマライアと上のお兄さんがメインキャラですが、本作では下のお兄さんとその奥さんが重要人物として登場します。
ただ、続けて読むとこの兄弟二人がそっくり過ぎて、最初は何度もページを読み返したりしました。
黒川先生の絵のタッチは重厚感というか、大人の漫画に適した感じで、HQ = 海外の作品なので、「君主」も本作も世界観に合っていた気がします。
それでいて、ヒロインのジェーンは自分の意見をしっかり言える賢い女性で、ヒーローのボビーの方が良くも悪くも尻に敷かれそうなのも垣間見え、ギリシャの富豪がヒロインに暴言吐きまくりみたいな、HQ作品とはまた違う面白さがありました。