私がポーの一族を知ったきっかけは宝塚歌劇団でポーの一族が講演されたことでした。この世のものと思えない美しさとストーリーの深さに心惹かれ原作を読みたいと強く思いました。母親が高校生の頃に読んだポーの一族を高校生である私が読み、なんとなく繋がりを感じて、レビューさせていただきました。
多くは語らず、しかし伝えるのに最も適した言葉の数々。全てを伝えるのではなく読者が考える隙間のある言葉たちは私たちを伝説のポーの世界へ連れていってくれます。唯一無二の文学とも言えるこの作品はの魅力は、考えさせる、考えたくなる文章はもちろん、異世界の美しさを表現する絵にもあります。
私たちの住む世界の隣に存在するようなどこか遠くて近くに感じる異世界の美しさは時代を超え人々の心を引き込み離さない魅力を持ちます。その魅力が一族の続く理由のひとつなのでしょうか。
読んで無駄な時間はない。読まない方が無駄な時間を過ごすことになるかもしれませんね。