このレビューはネタバレを含みます▼
前妻を妊娠がきっかけの事故で失っていたヒーローネイトの後悔は新しく出会ったヒロインクリスとの関係に影を落としていた。訳の分からないクリスにとっては、彼女の生い立ちの愛情を享受できなかった現実まで加味して 愛情を感じられず悩む日々だが相反して順調に育つ子供。この苦悩が、真実を知ってますます2人をそして私をも悩みの渦中へと連れていく。過去との区切りをどう線引きするのか答えは無いが、それだからこそ目の前にある現実を疎かにしてはいけないと気付くその過程が作中には無いのが残念だ。皆当たり前に子供を授かっているのに、自分のところにだけそれが叶わないのはどうしてかと 運命というなら抗えないのかと苦痛しかないが、無事に生まれてくれてお約束と言えどホッとする。かなり感情の起伏を大きくしている作画にクドイと印象を受けるけれど、この先生の描くキャラクターの笑顔は大好き。