このレビューはネタバレを含みます▼
ライザがロークを好きになったのは、ロークにキスされたから?それ以前は優しく実の妹のように扱ってくれていたとライザは言っている。少なくともヘレンに嫉妬するくらいだからそうなのだろうけど、いきなりダンス中にあなたを愛してるなんて急展開に違和感が拭えない。その食事会は何なの?ウィルクス夫人は何者?と読みだしてすぐに少しイライラしてきた。記憶を失っているロークがライザに叩きつける酷い馬事雑言の数々は、作中のほとんどで私のイライラをMAXにした。それは、医者という証人がいるのにそれを認めていないロークの頑固さは自分に苦悩を与えるだけなことに気づかず、ライザに八つ当たりしていることも要因だ。それを企んだのはヘレンなんだけど。それでもライザの愛情と寛容さでハッピーエンドとなるのだが、事故が重なり輸血という機会が親子であることを証明するあたり、やっぱり古のメロドラマを彷彿とさせていて何かしら得るものが無い。ああやっぱりそうなのねと納得するしかないのだ。にしても、ロークは自分に気のあるヘレンに今後も傍をうろつかせるつもりなのだろうか?やな感じ。