子どもの頃から、少女漫画ジャンルでは”この手の漫画”が大好きでした。
ひっさしぶりに読み返しましたが、ラストが…分かっているのに泣けてしまう…。
作者様の言葉をお借りすれば、「SFホラー、ハードボイルド、学園ものを経て恋愛ものへ(作品紹介は、ラブ・サスペンス)」と割と何でもありで、クルクルと展開もめまぐるしいですが、本当に面白いです。テーマの割に、暗すぎず重すぎないところも好きです。
人類とビーストの戦い、生き残るのはどちらなのか。翻弄される高校生・ケイとビーストハンター・ハル。人間だけのものではない地球が、人間によってどんどん汚され、破壊されていく。人類が滅亡すれば地球は守られるのか…。
悲しすぎる未来を彷彿とさせるラストに、描かれている”今”が幸せなだけに、切なさで胸がねじ切れそうになります。未来がひとつでないならば、2人がずっと抱き合える未来を…と願ってしまいます。ああ、でも、作品として、とてもよいラストだとも思うのです。姫と博士の最後のセリフとか。
(余談)引っ越しが多かったので、その度に手元に残る紙本は減ってしまいましたが、未だに我が家の本棚にある漫画の一つが『緑夢』のコミックス版。1991年、30年前…ひゃ~。コミックス版は全7巻で表紙が全然違うので、この文庫版の表紙はめっちゃ違和感~汗。表紙と中の絵はだいぶ違います。試し読みができないのが残念ですが、「緑夢 試し読み」で検索したら、サンプルあるサイト見つかりました。