1巻だけ読みました。それぞれ独立した短編で、全然違うタイプの女の子のそれぞれの恋が見られてそれなりに楽しめました。
1話目の話は、教師とそんなことしてその後どうなるの??と、読んでいて、ありえねー!という思いが強かったし、2話目は互いに慰めあっているうちに…というエロ色の強いエピソードでそこまで惹かれませんでした。
しかし、3話目の小さな自分に自信のない女の子と、そんな彼女に恋をした絵描きのモテ男子との純愛にキュンとしました。友人との友情や、ラストの演出も短編にしてはとてもドラマチックで良かったです。
そして表題のシリーズでは無いようですが、ラストに収録されていた、切ない片想いから気持ちが伝わるまでのストーリーも良かったです。切なさと、桜を通して恋する気持ちが伝わってきてうるっとしました。
全体的には楽しめたし、絵も綺麗で安定していたのですが、絵柄が変わる前も変わったあとも、すでに活躍されている人気作家さんとダブって見えてしまうところが個人的には残念でした。
そのせいでよくある絵にしか見えず、この作品を描かれた作家さん自身の個性を感じませんでした。