数々の事象が中途半端なまま先へ先へと進んでいく。そもそもセリーナの幼馴染との婚約破棄、これは大事、なのにスルー。ドーンとカルロの離婚問題、そしてルイーザの親権問題、ルイーザの気持ちはどこに?これらは、ドーンの死とともに曖昧なまま。そこへもってきて、セリーナとカルロの関係発展か?!この物語の主軸となる事象がハッキリしない。ルイーザの出自か、ドーンの本性か、カルロの本性か、セリーナとカルロの関係か愛と名誉にかけて、何をしたいのかハッキリしない。台風一過の今日この時F1日本グランプリが開催されようとしているが、ドライバーチェンジは土壇場で許されていないのに、物語はいきなりカルロ登場とは片腹痛い。以前レビューに書いたが、ファンタジーである中にもっともらしい現実感という物がなければ入り込めないし面白くないのだ。この物語の中には見つけられなかった。