既出のレビューに見られるとおり、ライトな展開、エロ少なめ、背徳感薄め、ほんわか。
だけどまぁ、見方を変えれば。こんな風に、そばにいる人に「あーいいなぁ」って惹かれて、うっかりキスしたり抱きしめちゃったり。ファンタジーだけど優しくて幸せな世界ですよね。
BLに『後ろめたさ』だの『背徳感』だのを、不可欠要素とどこかで思ってた自分、ちょっと反省です。もちろん現実味ドロドロの重苦しいのも読んでてグッときますが、そこらじゅうに転がってる恋愛のひとつとしてアッサリ描かれてるこの短編集も、ある意味プスッと心に矢が刺さります。でも全然痛くないやつ。幸せなやつ!