このヒロインは男前というよりオッサンだろ!w
と、ついツッコミたくなりました。
オヤジズムには珍しく男性視点=オヤジが主人公。
痴話喧嘩を見られた加賀が会話の流れでヒロイン・恭子に付き合わされて、いつのまにか彼女に惹かれて恋をしてしまうという内容です。
加賀が乙女な分、ヒロインは男前。積極的に酒に誘ったり(しかもあぐらw)鈍感な加賀を紳士的に気遣ったり。
恋に奥手で性的な事に興味が薄過ぎる加賀が、自分に男友達の様に接してきて女を感じさせない・付き合いが楽なヒロインを、女と意識して好きになってしまうというお話。
男前な女と乙女な男、異性を感じさせなかったからこそ逆に惚れた。
話の素材やテーマそのものは好きです。
ただ、話が色々な意味で軽妙かつ早い。
ヒロインの心理描写は無く行動のみ、加賀の心理描写はあるけどヒロインに惚れた→告白までの行動や流れがやや急すぎないか?と私は思いました。
二人が両思いになるまでの過程をじっくり味わいたい方には物足りない、しかし上記の通り軽妙な物語運びとも言えるのでサックリと読めるとも言えます。
尚、ヒロインは最後の最後まで男前でしたw
少し変わった組み合わせの恋愛物としてさらりと読む作品です。