最初は主人公がひどすぎて星くんが可哀想で、どうなんのこの漫画…。と思ってましたがなんだかんだ笑えて面白かったので最後まで読みました。
主人公に無理矢理引っ張りこまれた芸能界で、やりたくない役ばかり演じさせられてたはずの星くんの方が主人公に惚れるとは予想外で、ホントに彼ドMだったんじゃ?とちょっと思ってしまいました(笑)
わりと純情というか、優しくされると弱かったり、素直でお人好しな星くんが好きでした!でも女慣れしていて(キララにはドキドキさせられっぱなしだったけど)、それなりに女性経験もあるらしい星くんの過去はちょっと謎でした。
女にストーカーされたりで女性恐怖症かと思いきやちゃっかり遊んでいる……?そこら辺の描写というか、お話もちゃんと描いてほしかったですね。
遠山くんも、星くんと育ってきた境遇が似ていてイケメンの苦悩仲間で良いキャラしてて面白かったです。素直で可愛い遠山くんと、星くんの間に挟まれて、素で悪気なく二人を翻弄してた小悪魔キララの三角関係の図が面白くていつまでも見ていたかったです。
結局ちゃんとはくっついてくれず、現状維持で終了って感じで少女漫画としてはかなり甘さが足りなかったです。13巻もあるのだから終盤はさすがにイチャイチャが見れるだろうと思ってたのですが残念、最後までコメディを突っ走られました。
作者さんが後書きで自分の力不足で…と書かれてたので、もしかしたらもっと20巻以上続けるくらいの予定で描いてたけど打ち切られたから、くっついたりイチャイチャしたり、キャラごとの掘り下げやその後の芸能活動まで描けなかったのかなぁーと想像してます。
面白かったのに、そんな感じの終わり方で非常に惜しい作品。コメディ要素を入れすぎて中だるみしてしまったのではないでしょうか。テンポよく恋愛要素も盛り込んでおけば十分に描けたはず…。
とはいえ、森永さんのコメディ漫画は面白くて大好きなのでたくさん笑わせてもらい、明るい気分にさせてもらいました。
熱狂的ファンに追われて恐怖する芸能人の心境とかも、あながち間違ってないんじゃ…と思ったり、森永さんらしい良い視点で面白く描かれてるなぁ~と思いました。読んでよかったです。