身分を明かした王子がヒロインに変な男と誤解され、ヒロインに疑われて攻撃される展開が、楽しかった。ヒロインの戦いぶりが勇ましくて益々ヒロインのことを気に入る王子、という王子のキャラが良い。過剰防衛どころか、盾にして武器使用というのが、アクションシーンとして生き生きしていて、ヒロインの人物像として個性的で面白かった。王子のお命を危うくした危険人物として犯罪認定されずに終わって良かった。その辺の王子の取引が、その他の場面の誘惑したりされたりの二人の駆け引きと共に、ストーリーを肉付けして、お洒落な感じにしている。
王子が大人で二人がただの男と女としてひかれあっていく過程がどん臭くなくてHQ的洗練を味わえる。
パーティシーンもモナコも、二人の立ち姿の絵に滲み出るかっこよさが良い。
降参よ、と、ヒロインが言うシーン、読んでる私も降参してる。束の間のデートが二人の過ごす時間の自然さを出している。
コワモテ?ボディガードが味方か敵かなかなかわからせず作劇がうまい。
プロポーズはルパン三世カリオストロの城を少し彷彿。
ヒゲのパスポート写真、アップがなくて残念。
それくらい、このストーリーだとドミニクが全編素敵だ。