ヒーローハンターの言葉「こんなにも痩せてしまって」に都合よく誤解してくれたなと印象を持った。勿論ヒロインキーシャは彼と離婚後、母の看病に明け暮れて金銭的にも困窮しての事であるのはその通りだから痩せたのは事実だけれど、結婚生活中は、帰宅の遅い彼の夕食まで勿体無くて食べていたから太ったとの彼女の吐露により むしろ戻ったのだと現実的な印象も持った。構成には、この先生特有の感情の起伏の激しさがやっぱり鬱陶しいと思わせる部分は有るのだけれど、その個性が面白い。2人の「どうしてなの?」「それでも好き」というやり取りに胸も痛むが、織り交ぜられる笑顔がその明暗に振り回される2人の気持ちが私にも伝わって切なくなる。私はこの先生の描く笑顔がとても好きなので特にそう思うのだろう。当て馬キャラに強く嫌味タップリに対峙するキーシャにもよくやった!と泣き寝入りでない態度に好感度UPで面白かった。