学生時代に読んでいました。ただし、飛び飛びだったので、今回全話読んで話がつながりました。
当時、樹なつみ先生の作品が友達の間でろいろ話題になり、楽しみにしていた事、思いだしました。
先生の作品の登場人物は、どの作品にも言える事ですが、何かしらの能力といいますか、力があり、又は王室の皇子や大財閥の後継者等、一般人とはかなり違った方が主役級なので、当時の私は夢みるような感覚で読んでいたのを思い出します。
このシリーズ、確か、続編もあったのでは?
ここに登場する主人公たちは、いわゆる特殊な能力の持ち主で、閉鎖された島の主の一族。
その血族故の、因習めいた人間の浅ましさや哀しみ等、嫌な部分が多く描かれた、いわゆる恋愛モノとは違うけど、人との繋がりや絆が描かれた作品です。
決して爽やか系ではないけれど、一読の価値はあると思います。
古い作品ですが、絵はキレイだし、私は今の時代にも違和感は感じません。