このレビューはネタバレを含みます▼
手塚治虫先生が描かれた作品の中でも、特にストーリー性やキャラクターデザインの観点において、独創性が表現されているユニークな話だと思いました。ストーリーの面においては、この時代における飛行船や火星人といった想像上の物体が登場しており、SF作品の先駆けを成しているといっても過言ではない内容だと思われます。また登場人物に着目すると、例えばブートン博士の髭やケン一の髪型には先生のイラストならではの特徴が感じられ、現代の読者としては、昔の漫画の懐かしさを味わえる雰囲気があります。