『ワールドトリガー』で有名な葦原先生の、もうひとつの名作です。4巻と短いですが、1話1話がすごく濃いので読み応えあると思います!
公式のあらすじには『ハートフルコメディ』とありますが、なかなかジャンル分けが難しい一作というか。。。個人的には寓話っぽいというか、『哲学的な童話』みたいなイメージで、一見、『ジャンプっぽくない』作品です。でも、ゆる〜い世界観の中にはちゃんと『友情・努力・勝利』のエキスが散りばめられています。
主人公は表紙にいる黄色い犬・リリエンタールで、しゃべったり不思議な力があったり謎の存在です。このリリエンタールが日野兄妹の元に弟として現れてから、いろんな騒動に巻き込まれていきます。
『ワールドトリガー』にも通じるような、科学的・ファンタジー的設定や、ドキッとする鋭い視点もありつつ、家族や友だちや敵との関係性について、同じように悩んでいる人が読むと新しい視点を与えてくれるんじゃないかなと思います。
小学生くらいでも理解できるわかりやすさと(過激な描写もないです)、大人が読んでも考えさせられる深さがあり、全方向にオススメです。