ミスター・ウインボルトのストーリーへの噛み方がいい。
ジャイルズは「夢の舞踏会へ」に持ってかれたが、こちらを開くときはウインボルト氏が当て馬かと思えてしまう幕開けだった。
ロザベルがヒロインである為、不幸な結婚の爪痕残る婚家を出られた後、ハキハキキッパリタイプのアナベルの申し出に乗った後の流れ、アナベルどうした、彼をどうする、といった外野の心配は、婆や(?)のベッキーと共通するもの。
とっちめてくれると言って意気揚々と乗り込んで行ってしまったアナベルと対照的に見せる為の、ロザベルのおとなしさ静かさが、私は物足りない。こういう女性のほうが男性受けするとは思うのだが。
ただ、段々元気を取り戻していく様が読んでいて、この作戦のいいところでホッとする。エミリー・ウィンボルトとの心暖まるやり取りもいい。
最終場面で突然浮上する謎の男が2巻目へ興味を引っ張るが、なかなか勘所でキーパーソン化してくれるバスマット氏の重要性がますます高まりそうな予感もしていい終わりかた。
葉があちこちに登場。。。