異教徒だからと外国人を遠巻きにすることは現実的な話。この物語の場合では前王妃の行為が問題視されて拍車がかかってはますが、心に留めておくべきです。クラリスも不安だったでしょう。異国の地へ愛する人アザムと来たはずなのに、アザムは出自を気にして捻くれてクラリスの事は2の次3の次にして仕事に熱中してしまっていたのですから。他の男性に心変わりも分かります、理解はできないけれど。そうなるにしても順序がありますよね。アレクサンドラも同じ不安を抱えていた。しかし彼女がクラリスと違ったのは医者としてやらねばならないことがあったから。寂しいと考える時間がクラリスよりも短かったことだと考えます。人は何もしないでいると思考が巡りすぎておかしな方向へと進むものです。サマラ元王妃の診察のためアルジャニーンへ入国したアレクサンドラ。サマラ元王妃の罠にかかりまんまとはまり、アザムと結婚したのでした。だからと言って、自分までサマラ元王妃のマネしなくてもいいと思う。