ネタバレ・感想あり第三の陰武者のレビュー

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影武者モノ
2023年9月18日
南条先生の作品は極端にさわやかで救いがあるか全く救いのないグロテスクな物語かの二択になっておりますが、この作品には最終的に一切の救いがありません。南条節を感じる作品です
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無惨…だけど読んでしまう
ネタバレ
2020年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ シグルイが好きで、南條範夫さん原作繋がりで購入しました。作画の黒藤さんはこの作品で初見でしたが、画力が高くて見応えがあり内容と画風がマッチし、大河ドラマでも見たかのような読後感でした。

話の内容としては、夢も魔法もファンタジーも愛もない現実路線の無惨な戦国時代のお話です。
飛騨国で一介の農民(郷士ではありますが)として暮らす主人公は、日々の生活に不満を持っており、侍として仕官し立身出世することを夢見ています。
そんな平凡な男が領主の陰武者に選ばれたところから、話がスタートします。

結果的に彼は戦の波に呑まれ、不幸な人生をおくることとなるのですが、人は無い物ねだりの生き物なのだなぁとあらためて思う話でした。
貧しい農民だったころは、裕福な禄と美しい妻を娶る武士に憧れる。いざ武士になっって、政争や戦に巻き込まれてみると、農民にもどって自由に生きたいと欲する。
そこにはきっと果てしない無い物ねだりのループがあり、それは現代の自分にもあてはまるものだと思います。

読後感は決して良い作品ではありませんが、救いは求めない時代小説好きや、ご都合主義のストーリーや恋愛ものに辟易しているような方は読んでみられるといいかもしれません。
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戦国、男達が夢見た時代
ネタバレ
2024年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 飛騨の山城に同じ顔が四つ、それぞれが高みを目指して、足掻く。歴史の陰に埋もれ、語る者もいない彼等を南條範夫が掘り起こす。セールで是非。
黒藤広隆さんは今は何を描いているのか
2025年12月28日
南條範夫先生の小説を黒藤広隆という人が劇画化した作品
顔が似ているというだけで藩主の陰武者に任じられた若者が何もかもを失う、筋書きといえばただそれで
陰武者は藩主の代理で女と同衾する事くらいしか良い事も無く読み進めても特にカタルシスは無い

連載中は黒藤広隆先生の作画がかっこいいから読んでいたのだが
今や黒藤広隆先生は何をやっているかも定かでなく電子書籍も本書しか無かった

「こんな漫画を描いていた人が消息不明になるとかそれこそ残酷無惨だ」
という暗澹たる心持ちである
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