パッと表紙だけ見たら「オシャレな女の子のスイーツだのお買い物だのでキャッキャ、とびきりイケメンな男の子に🖤」な話だと思ってたんですが、一巻読んでビックリ。まるで違う話なもんで。思わず無料の三巻まで読んで、その後一気に買ってしまいました‥
私は何て言うか「恋愛」が主軸になってる少女マンガが苦手だったんで、導入部分が「ミステリー」、かつ主軸が「家族愛」だったので、最終巻辺りではボロッボロに泣きました。
まぁここら辺の感想は他のレビュアーさんの意見とまるで同じなんですが、唯一の疑問が読み終わった今あります。
「なぜ主人公にあそこまでの演技力があったのか?」なんです。
ああいう複雑な家庭と恋愛環境で育ったら出来なくもないのかな?とは思うんですけど、読モ→グラドル→女優であんな結構な演技力をトントンと開花させちゃうって、どんだけ天性の才能の持ち主なんだよ、と‥
お芝居マンガではないので、そこはあまり追求しなくてもいいんだとは思うんですが、親のどっちかにそういうバックグラウンドがあったみたいな描写があれば、より納得はいったかなと。
と、まあ疑問をぶつけてしまいましたが、やたらめったら「切ない」を無駄に多用してる漫画や映画のコピー書いてる連中に「切ないって、こういうことだろぉぉ~~~!!」と言ってやりたいくらい、少女マンガでこんなに胸が苦しくなる作品を読みました。
特に恋愛パートで「切ねぇ、これは切ねぇよう!涙」となったのは、このマンガが初めてじゃないかな。
あとまーちゃんと主人公の関係性も、明確に仲良くなってる感じはないけど、目に見えない絆が生まれてて「よかったね~!涙」と思いました。
開くんも、あーちゃんも、両方ともいい奴です。あの最終回近くになると現れる都合のいい当て馬不在です。
なんだろう、結局出てくる人がみんないい奴ばっかりだったんですよね。人間くささがよかったです。
あーちゃん推しだけど開くん好きだったんで、幸せになっててよかった‥!
いやぁ、いい少女マンガを読みました。