何を置いても大きな疑問が一つあります。それは、ミリーとミリーの姉ベッカとの絆。どんな関係だったのか?系譜の事ではありません。姉妹の仲は良いものだったのでしょうか?それでベッカはどういう人だったのか?作中に散々出てくるのに全く説明無し。姉はー。姉はー。と何かにつけてミリーが口にする姉ベッカの事。レアンドロのセリフからは自己愛が過ぎる女性で、誰の子供か分からない子供をレアンドロの子供と嘘をつき、妹の夫を誘惑する女性。ミリーのセリフからは、頼りになるけれど心を病んで入院していたと。それは何故?最後まで読んでもこの疑問が頭をもたげて集中できませんでした。田舎者と陰口をたたかれて委縮していきドンドン自信がなくなるミリー。少々やり過ぎていて読み手さえうんざりするほどに卑屈、まあそれも体に大きな傷跡が残ってしまっては成功者であるレアンドロに愛想をつかされてしまう恐怖は理解できますけど