読んでいて心がほっとする温かさがあります
主人公のはるちゃんの純粋さや少し不器用なところがとても愛らしく感じられ、また、友人や家族との何気ないやり取りの中に、人間関係の繊細な温度がよく表れています
ときに悩みながらも前向きに生きる姿が、読む者に優しい気持ちを届けてくれます
絵柄も柔らかく、人物の表情や仕草から感情が伝わってきます
日常の中の小さなドラマが積み重なり自然と物語に引き込まれ、はるちゃんの成長や気持ちの変化が静かに心に残る
ユーモアもさりげなく、ほのぼのとした読後感を与えてくれます
大きな事件はなくとも、日常の尊さを感じさせる丁寧な物語で、読み終えた後、心が温かく優しい気持ちになれる一冊です