現代の臨死体験から魂だけ過去に行っちゃって、過去世界で特定の人間にしか知覚されない未来予知ができる幽霊扱いという、とんでもない切り口を堂々と言ってのけたIF空想な歴史改変マンガです。
作画がやたらと、かわぐちかいじに通じるモノがあるのは意図的なのかもしれませんが、逆に作家のオリジナリティは致命的なまでに失っており、さらに、中途半端なタイムパラドックスの弾性要素を演出したがために、余計にストーリーが破綻。かわぐちかいじフォロワーがSNSで描いた二次創作感が強いB級作品となっています。
一方、戦闘シーンの緊迫感などは御大にはかなわないものの、それなりにリアリティと熱量があるので作者の趣味の部分だと思いますが、戦艦や装備考証などはあまりにも線が整いすぎているので、これは資料トレースではないのかな~といぶかしい思いです。