一途に愛されているのに気が付いていないとは、このバカ女・・・と憤る。しかし、女の細腕で可愛い弟を養い生活する苦労を経験すると、どうしても拘ってしまう家族という絆。それだけを拠り所にしてきたからこそ強く成り得たわけだから、ヒロインアンジーに同情する。ヒーローロークも愛しているアンジーに家族扱いされない事に傷つくという珍しい事象に、ヒーロー側ウエイト大きく読んでしまう。弟アレックスも家族としても恋人としてもそして財布としても姉に甘えっぱなしでそれを許してくれるから脱却できない絆の占有率大きくてどうにもならない男にしてしまっているところは、女性特有の愛情を萌える世界観という意味なら、ふんだんに楽しめる物語だった。