一歩を踏み出せないで 足踏み状態の女子高生たち。感受性がつよくて、脆いゆえに、触ると壊れてしまいそうに繊細で、ほんと、Kinki kidsのガラスの十代、ですね。だけど、この一冊の中の女子高生たちは、誰かに 背中を押されて、一歩、踏み出します。その相手が 上手い具合に 異性で 好意的で。ほんわかかと思いきや、キリキリと痛みも伴うような、そんな彼女たちが やがて、綿あめのように 甘く軽くなっていきます。この作者さんの作品、大好きです。現実味があると思います。青春って 冷たくて、温かいんだぞって、思いました。