最後の数ページの大団円に至るまで、幸せな日々もあったとはいえ、過酷な仕打ちばかりこれでもかこれでもかと立て続けに遭い、何度も打ちのめされるヒロイン。
そのうちの最も残酷なものが、彼のやろうとしたことだろう。
その受け続けた苦しみは、「甘美な」日々が癒してくれても、彼が自覚しての愛が付いてこなかった分、埋め合わせになりはしないのだ。
絵柄丁寧で好感。
ベッドシーンも美しいが、ここまでコマ数多いと、私がHQに探すものが遠ざけられていってしまった感じで、もったいない気がする。
真実を知るときがクライマックスというのは構成上よくわかるが、読み手の気分は彼女の苦しみを彼に理解させるシーンに、コマ数をより割いて欲しかった。
数ページ番外編が特典としてある方と、pointの違いが結構有るため、番外編無しの経済的なこちらを選択した。
あちらには、ヒロインが彼から受けた酷い誤解に対して挽回のシーンがあったのだろうか?私の物足りなさ、特典版なら解消できたのか、わからない。。。