変人レベルな位にブッ飛んだ側面を持っていてギャップを楽しむ。4作目まで制服組の男性登場。少女漫画で自衛隊や海上保安庁はレアと思うがそこに興味深い彼らの日常の公的な顔があることを見せていてなかなかいい設定。海編と青い瞳編は年齢差カップル。川原作品は他の作品のキャラが時々顔を出して有機的に繋がっているところを見つける楽しみがある。私は「3月革命」を過去読んでいるがそのときの心地よい読み応えが忘れられなかった。「食欲魔人」のシリーズとは離れるが「月夜のドレス」もギャップのある裏の姿が描かれている。「進駐軍に言うからね」は仕事人間が変わっていくストーリーだが、主人公の影響力というには視覚的に説得された感は無かった。
文字の多さや、豆知識が増えていく川原節がこの巻では特に前半冴え渡っている。
(7) 9-39「空の食欲魔人」1984年1号花とゆめー弘文とみすず 4★
(41) 42-72「カレーの王子さま」(空の食欲魔人) 1984年22号花とゆめ 4.5★
(73) 75-103「アップル・ジャック」(陸の食欲魔人) 1984年24号花とゆめー式部とエリカ 5★
(105) 107-136 「不思議なマリナー」(海の)食欲魔人)1985年夏号別冊花とゆめー 綾乃と加納 4.5★
(137) 139-167 「ミソ・スープは哲学する」(青い瞳の食欲魔人) 1985年4号花とゆめー アーティスト 4.5★
(169) 170-202「アンドロイドはミスティー・ブルーの夢を見るか?」(宇宙の食欲魔人) →続編「ブレーメンII」青みがかった青の世界、宇宙への遠足再び 。
1985年夏号別冊花とゆめ-宇宙飛行士5★
(202) 203-242「進駐軍に言うからね!」1984年5号花とゆめ4★
(243) 244-273「3月革命」1984年8号花とゆめ 5★
(275) 276-306「月夜のドレス」1984年12号花とゆめ 4.5★