高評価を付けるほどときめいたりする展開はほぼありませんが、普通に良いお話だったと思うので興味があるなら手を出してみても良いと思います。
子供の頃から、男性恐怖症の美少女・めいを守る王子様として生きてきた男顔負けの主人公・息吹。だけど、そんな二人の空間にチャラ男の浅田が入り込んできた為に、変わろうとする二人の関係。
最初こそチャラいものの、息吹に本気で恋して現状を変えようとする浅田。いつまでも自分だけの王子様でいてほしいと、頑なに現状が変わることを拒むめい。そんな二人のぶつかり合いに、自分の恋心と、どうするのが自分にとってもめいにとっても一番良い関係性なのか…と悩み、葛藤する息吹。タイトル通り、16歳だからこその、それぞれの悩みとぶつかるというストーリーが主軸にあるのでしょう。
とはいえそんなに重くもなく、クスリとさせられるコメディ要素も満載。本作で足りないイチャイチャも、スッキリしないめいとの関係性の結末も、続編のレイテッドセブンティーンまで読めば満足することができます。なので、この漫画は3巻完結ですね。
人によっては、主人公の息吹に依存して、浅田との恋までとことん邪魔をするめいの存在が好きになれないかもしれません。でも、それだけ息吹の事が好きで、めいにとって息吹が全てだと思いたかったんだな…と最後まで読めばなんとなく理解できるんじゃないでしょうか。
まぁ私は百合漫画を読みたかったわけでもないので、息吹と浅田の恋に期待して読んでしまうとどうしても物足りなさを感じる作品になってしまったように個人的には感じました。