「不思議図書館」→図書館にいる謎の男の子と演劇好きな高子。彼女が掴む未来とは?
「雪語り春待ち」→初雪の頃出会った美しい女性と悲しい昔話。
「モナリザ」→育ての義兄兼悪魔と主人公。悪魔なのに拾った主人公をかわいがり、彼女のためにあれこれしてくれます。この中で一番好きな話と絵柄。結構絵柄が変化するタイプの作家さんだと思いますが、話と絵が合っている感じ。
「素顔の風景」→話を作るのが好きな女の子、水泳部の元エースと友達でライバル、進学などに悩む女の子、手芸部部長の恋心などがリンクしながら描かれた短編連作集。価値観古め。
「スロップマンションにお帰り」→父が住む通称おばけ屋敷にやって来た鶴。そこで出会ったツネ。少し不思議な話。
「あじさいの庭」→両足を怪我した主人公。自分を大事にしてくれる主人公のために”僕”が奮闘しますが……。切なさの残るラスト。
「彼方からの手紙」→亡くなった兄から届いた手紙。兄の思いと妹の過去。こちらも切ない話。
「散らない花」→大好きな先生を追って、中高一貫女子高に転校した向井。愛想が悪く人付き合いが苦手。そんな彼女と友人になった伊吹。二人ともお互いの存在に救われたのでは?と思います。