パパラッチ相手に真実と溢れる感情を伝えることが出来ずに虚勢を張って生きてきたベラ、16歳の体験。いつかそれが日常となり感情に蓋をしてしまった。物言えぬ馬に対して自分を重ね馬たちと過ごす時間に癒しを求めていたことにベラは気付いているだろうか。なまじ富豪で美人だったことから渦中の人となってしまった。甘ったれと言われればそうなのだろうが、甘ったれにも三分の理 父親の指令が功を奏したわけである。厩舎に身を置くことで精神の平和を取り戻し落ち着いていく様は、分かっていてもよかったと胸をなでおろす自分がいました。競馬においてはフィクションも過ぎる気はしますが、ザフィークとの関係が進展し始める様も展開がちょうどよくてまた心を打ちました。