21世紀にて薔薇族をテーマにギャグ漫画を書くという事が、まず持ってシュール。
なぜこいつらは海に出て、なぜこいつはパンイチで、その決まり文句はなんなのよ、と、次々と疑問が湧くが、全ては答えが出ないままに、大海原が包み込んでくれる…。
シュールギャグなんだけど、単に気が違っちゃってるようなシュールさでは無い。なんとなくほろ苦い恋愛メインテーマがあり、各話にも何となくストーリーがある。ただ、それぞれのチョイスと展開と会話内容が、どうしようもなく謎であるに過ぎない。
その寄る辺のなさが、どこか心地よさと爽やかさを生んでおり、「あぁ…、海は広いなぁ…」と感嘆により終わる。なかなかにイイもんですなぁ。。