角野さんの作品は初めて読みましたが、3話連載の表題作も、短編2本もとても可愛くて癒されました。
キャラクターのサイズ感がいつも男の子がでかくて女の子がちっこいので、自然と女の子がどのストーリーも可愛らしい印象になってました。
絵は普通に上手くて読みやすいのですが、男の子の絵柄がもう少しカッコよかったらなぁ、と思ってしまう部分が少し残念でした。
でもそんなこと気にならなくなるくらい、ストーリーが良かったです!可愛い!
若いからこそ上手に恋愛できない不器用さなんかの心理が上手く描かれていて、高校生気分になれました。作者さんがまだまだお若いのか、は分かりませんが、若い子の気持ちを理解されてるなーと思えました。
青春感を味わえる漫画を読みたい方にオススメです。
前作では年上彼氏の漫画だったようですが(番外編が収録されてました)、この単行本では比較的年下彼氏モノが多いです。年上モノは無いです。
先輩に惚れて必死な可愛い年下くんが見れるのが良かったです。ただ、強引系で照れ隠ししてる感じの、似たような男の子に偏りは感じました。
年上モノだとまた違った男の子が見れるのかな?と気になったので機会があれば別作品も読んでみようと思います。
最後のクリスマスのエピソードで男の子が、好きな女の子(主人公)にイルミネーションに誘われたのに断った理由についてはちょっと納得できませんでしたけど。
イルミネーションを口実に、好きな子とちょっとでも一緒にいれるなら喜んで誘いに乗るのでは…?と、思ってしまいました。
多分ストーリー展開上、すれ違わせる為に必要な「断られる」エピソードだったのでしょうが、少々無理を感じました。
イルミネーションなんか断っても恋愛が上手くいく、すでに両思いだ、という自信があったのなら納得できますが(笑)
でもそんな細かいことを気にしなければ、盛り上がりどころがちゃんとあって、萌えポイントを突いたセリフも言ってくれるしで、全体的に楽しめる漫画でした。