絵柄は昭和だと言われるかもしれませんが、馬は写実的で美しいです。相当サラブレッドを研究しつくした結果の底力なのだろうな~と思います。一方、ストーリーのほうには、…思いっきりご都合主義の少女マンガです………。連載された年代を考え合わせると、漫画史的にも色んな大人の事情がありそうなので、この内容でお茶を濁すしかなかろうか~的な感じです。比較しては何ですが、同じ女性でも「銀のさじ」の荒川先生は酪農王国育ちだから、描かれた馬も何だか、十勝・ばんえい競馬~という感じの馬ばかりで、妙にマッチョで力強い。麻生先生の馬は、サラブレッドらしく実に華奢で華麗ですが、跳んでいるのはターフの上ではなく、少女マンガというファンタジーの空の上かも。