204を読んで惹かれるものがあったのでこちらも読みました。
てっきり、その後成長した主人公と藤尾の再会かと思いきや…全然違った。オトナコミックに純愛的な何かを期待した私がバカだったのか…。
この作品のみを読むと、エロい女の子と年上男のイケない遊びみたいで、それはそれで楽しめるかもしれません。
ですが204から読んでしまった私としては、軽い気持ちで楽しめませんでした。
この作品に出てくる男なんて204ではモブだったのになぜピックアップされてるのか。藤尾出せよ…。
ちなみに204では、もう少し幼い時の主人公由菜ちゃんが、兄の友人で恩人の藤尾に逆らえず関係を持たされてしまうという無理ヤリなお話でした。
ですが、最初から藤尾に気があった由菜は、藤尾だからこそその行為を受け入れるようになってしまい、時折辛そうな顔を見せる藤尾だからこそ好きになったのだと、見ていて感じるものがありました。
藤尾もまた、由菜という存在に支えられている友人を羨ましく思う気持ちがあるからこそ、自身も由菜に支えられたいという救いを求める気持ちから、手を出したのだと感じました。
そう、歪みまくった関係でありつつも、互いだからこそ成り立つ確かな絆のようなものがあったように思います。
ここで204の感想を書くのは何か違うかもしれませんが、そんなお話の続編と聞いたら、やはりあんな始まり・あんな別れだった2人が再会してちゃんとやり直せるかもしくは一緒に堕ちるところまで堕ちるのを期待しちゃうじゃないですか。
それが、この作品を読んだら、由菜ちゃんが藤尾との関係で目覚めてしまったエロだけがピックアップされていてショックでした。
まるで相手が誰でも良いみたいな。
由菜ちゃんをそんな風にした藤尾は本当にひどい男だと思うけど、由菜にはせめて藤尾じゃなきゃ拒絶反応起こすくらいの貞淑さを持っていてほしかった。
最後は去っていく男に、「こんなにエッチで、俺みたいな男がいなくなったらどーすんの?」と心配される始末。
ラストは尻切れトンボな感じで何故か続編出ず2巻のまま終わってますね。本当は続き描くつもりで、藤尾も出る予定だったら良かったのですが…。
でもあの感じだと、主人公のエロい一面を知ってる男に次々と脅されて遊ばれて、でも快感に目覚めるっていうどうしようもなさを感じました。
204ファンからしたら、これ以上続きなくて良かったかも。