タイトル通り、個人的には残念な作品でした。
2巻買いしなければよかった。登場するキャラは濃いキャラばかりで、逆ハーレム状態なので
キャラ萌えしたい方、妄想して楽しみたい方なんかは暇潰し程度に読んでみるのも良いんじゃないでしょうか。
辛口レビューになってしまった原因は、まず演劇モノにした設定が活かされてないこと。
演劇の先輩に指導してもらうことによって距離が縮まるなどの描写もなく、演劇の練習中に苦悩してるような様子もなく
そこら辺のくだりがサラリと流されておりいきなりヒロインは舞台の主演をやりまくっています。
あっいつのまにか練習してたんだ?って読者は想像するしかありません。
ただ単にイケメン達に囲まれ、男前だったヒロインが女の子らしく生まれ変わるストーリーを描きたかったのなら
イケメン達の設定が演劇部ではなく、モデル集団やメイクアップアーティスト集団などでも、何にでも置き換えられたような内容です。
わざわざ演劇設定にした意味が分かりません。ヒーローのコンプレックスを強調する為…?
そんなヒーローとの恋愛描写もイマイチ。
というか、せっかく2巻もあるのにページを無駄に使っています。
恋愛フラグも立たない人達の話を掘り下げたり(でもその話で何か物語が展開するわけでもない)、急に更に新キャラを登場させたりなど。。
そんな余裕があるなら、ヒーローとの話をしっかりと描いてほしかったです。ヒーローと両思いだという描写になった時「あ、そうなんだ。ふーん」としか思いませんでした。
肝心なとこをきちんと描けていないせいで感情移入なんてできません。
新キャラを登場させずに、先輩の誰かと三角関係にしていればまだ面白かったのにと思います。
あとヒロインが一生懸命女の子らしくなる描写もありませんでしたね。元がいいからロングヘアーのカツラを被るだけで
美少女だと周りが見とれていました。じゃあ髪伸ばせば解決じゃね?と、正直イラッとしました。
イケメンヒロインが男だらけの演劇部に!という設定は面白いし
演劇モノに挑戦された事自体は良いと思いますが、色々と中途半端な印象のまま突き進んで終わったので
本当に残念です。今後は、もっと欲しいとこを掘り下げた作品を描かれる事を期待してます。