評価高いので読んでみましたが、意外と話が短く、この調子でどうやって2巻で終わるの?もしかしてまだ3巻目があるの?なんて思いながら読んでましたが、ラストで急に物語の〆に入られて笑いました。
一見上手くまとめたように見えなくもないですが、続き描くのが面倒になって適当にくっつけてありがちなラストを2、3ページのみの説明で終幕させた感しかしませんでした。
結局、過去と未来を往き来できていたこの物語の鍵を握っていたと思われる男が何者だったのかも分からないまま、さも当然のように現代のカレとの会話で終わっていますし。
彼が何者なのか、何故過去と未来を往き来できるのか、なぜ主人公は過去に行ってしまったのか、ここら辺が全く説明できていない中途半端なシナリオにイラッとしました。こんな雑なシナリオなら読まなければよかったと私は後悔しています。
すべては運命だったんだよ、とさも良い話だった的な終わり方にされてますがそんなのに騙されてやるほど幼稚な脳ミソしてませんよ…。
現代のカレが彼女が消えてからどの程度の期間探したり不安に思っていたりして、その後どうやって過去と未来を往き来できる男と出会い、彼女は過去にいるだなんてうさんくさい話を信じたのか?疑問ばかりの残る後味の悪さにモヤモヤします。
まぁ、過去で現代のカレとソックリの先祖に出会い、見た目も中身もカッコ良いカレにとびきり愛された主人公のお話は夢があってまぁまぁよかったかなと思います。主人公に魅力はあまり感じませんでしたが。主人公が遊女になったりだとか、エロ展開を期待される方は買わないほうがいいです。先祖のカレとイチャイチャしてるだけでそんなにエロくないです。現代のカレが可哀想すぎるので、いっそ主人公が快楽に溺れるくらいのストーリーのほうが納得できたかも。
ネタは面白そうだったのに、シナリオ構成がきちんと作られておらずおざなりに終わって残念でした。