優柔不断でちゃらんぽらんな流されやすい先輩も、そんなどうしようもない男を何でそんなに好きなんだか!という今ケ瀬の不幸体質も、もう愛しくてたまりません。BLていうか、ゲイの恋愛物です。キラキラしてるイケメンと美少年のファンタジーっていうのじゃなく。今ケ瀬も先輩も見た目はキレイで格好いいんですがね、中身が残念すぎて、もうそんな残念感が愛しいです。作者さんのBLじゃない他の本も読んでますが完璧じゃない人間描くのうますぎる。どこが好きとか、なんで好きになったとか、そういうのが説明されているエピソードはほとんどないのに、ああ死ぬほど好きなんだな、苦しいなっていうのが嫌というほど伝わってきます。その辛さが楽しくて何度も何度も読み返してしまう。