偶然の出会いから始まって、ようやく動き出した幸せな生活。これから先もずっと続いていくはずだった、ずっと離れることはないはずだった関係がある出来事をきっかけに突然終わりを迎えてしまい、これから先のストーリーは一体どうなってしまうのだろうと読んでる側が心配になってしまうような衝撃的な展開で一気に引き込まれていきましたね。
同じくマガジンで連載されていた前作の『君のいる町』は好きな恋愛ストーリーでしたが、今回の『風夏』は前作以上に作品の中に漂う甘酸っぱさ、切なさ、もどかしさが増した感があります。
読んでいくうちに『偶然』の出会いが重なっていき、これは『必然』の出会いだったんだと気付かされていく作品です。