ネタバレ・感想ありウは宇宙船のウのレビュー

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面白い
2024年7月31日
ロケットに魅せられた少年を描いた物語が特に気に入った。少年期ならではの揺れ動く心を見事に表現している。
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余韻のある8編、珠玉の短編集
2023年10月23日
まだ、完成されていない萩尾望都を味わえる。その過程に於いて「レイ・ブラッドベリ」は外せないファクター。私は図書室に置いてあった火星年代記しか読んだ事がないが、彼をこの一冊で理解した様な気になっている。
宇宙、ミステリー、ファンタジー
2022年7月2日
SF作家レイ・ブラッドベリ氏を同一原作者とする8作品を、原作者のファンである萩尾望都先生が抒情(詩)的に漫画化。選ばれし宇宙飛行士になる、そのことがもたらすもの、また、宇宙飛行士を職として選ぶということ、船乗りの妻的な構図?それぞれの側面の話2話が両脇を締めるような構成で、ほかミステリー3話、ファンタジー3話(私の分類では)。相互の関連はない個々独立した話。
主人公もだが、他の登場人物の寂しさがビンビン伝わってくる作品が多い。
また、ひんやりした感触もある。怖さを持ってる。
映画「太陽がいっぱい」やおとぎ話「ラプンツェル」などを少し連想させる。

言葉のチョイスがやっぱりとてもいい。無駄な力みが無いのにやはり並みの語彙で描写してない。其処にファンタジー色はお任せ、とばかりにこの世ならぬもの達の絵が、コマに滔々と流れ込むように入ってきて、萩尾先生が原作を解釈した幻想を見せられているような感覚。何処かに居そうでもあり、明らかにこの世界ではない的な場の儚げな存在感もあり、特殊なルールを持った知られざる閉鎖社会のようでもあり、現実の世界とすぐそばに接してる本物の顔した精巧な人外でもあり。
いちばん少ない生き方、という言葉が心に残った。
1977年~1978年発表作品。
表題作と、収録の作品「みずうみ」、読み比べした。
ブラッドベリ
2019年10月24日
原作が好きで(特に4話目の"みずうみ")購入しました。
ブラッドベリのあの独特の世界観を違和感なく表現されていて感動しました。萩尾望都さんの非凡さに今更ながら脱帽します。
幻想的でいて何処か懐かしく 還りたい場所のような郷愁を誘い、自分ではどうしようもない死への恐怖と抵抗と諦め。
毎年この時期に読んでいる、レイ・ブラッドベリの"10月はたそがれの国"を、この後に読み返したいと思います。
陰鬱な暗い雨の日に読むのはお薦めしませんが。
原作も漫画も素晴らしい
2016年12月14日
SF短編を萩尾先生が漫画化。原作ありでもオリジナルを損なうことなく、世界観を見事に表現されています。レイ・ブラッドベリは他界されましたが、生前に萩尾先生がお会いできたようです。
ブラッドベリとポーの一族
2023年4月17日
ブラッドベリならではの哀切でリリックな短編を、感性がピタリと合う萩尾氏が漫画化したと聞いて、発売当時すぐ買いました。空気感、可視化された孤独。感動しました。
どれくらい感性ピッタリかというと、この作品集にはなく萩尾氏が手掛けたこともない長編『何かが道をやって来る』の主人公たち。ジム・ナイトシェイドとウィル・ハロウェイがエドガーとアランみたいなんですね。どちらが真似したとかいう話ではなく、少年小説のダブル主人公の一つのプロトタイプなんです。同型のプロトタイプをえらぶくらい、それくらい感性が近いのです。
こんな風に、読みながらいろいろな思いがこみ上げてくる短編集です。
いろいろと感慨深い
2023年4月12日
星5でもいいんだけど、この何とも言えない寂しさや侘しさ、不気味な話、ラインナップが必ずしも自分が好むタイプばかりではないので4としてます。それこそがRブラッドベリらしさなんだろうと思いますが。萩尾望都さん(貼り付けできないと名が~変換で出ないのこういう時不便)の初期のやわらかい絵なのも嬉しい本。
本タイトルからの話だけでなく、10月はたそがれの国からの話も多いです。
私は文庫版で持っているのですが巻末に中島梓さんことグインサーガの栗本薫さんが文を寄せているのも、より貴重なものとなりました。この電子版で入っているかはすみません未確認なのですが。
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